らっきーせぶん

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私がうつになった時


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まさか、自分がこんなことになるとは思っていませんでした。
 

2018年の6月、私は4年間勤めた職場を退職し、転職しました。
特別やりたい仕事ではなく、ただただ収入アップを目指した転職でした。

 

仕事内容は想像していたよりもハードで、覚えることが多く、必死にこなす毎日でした。

そんな中でも、上司は優しく、同期も仲が良くて、頑張ればやっていけると思っていました。 

 

しかし、入社して3ヶ月で直属の上司が退職され、職場の長が変わりました。


ここからが私の地獄でした。


誰のことを言っているか分からない悪口のオンパレード、仕事が出来なければ人間否定、理不尽な説教…。

 

前職もクレームが多い仕事であり、ストレスを受けることはありましたが、ここまでの負荷ではありませんでした。

 

上司に怒られ、否定されるのが怖くなり、出来るだけ怒られないようにしようと思えば思うほど、標的にされました。


職場では毎日、緊張状態にあり、とうとう12月末日に緊張の糸は切れました。

 

体が動かなくなり、意味もなく涙が溢れ、「もう駄目だ…」と思いました。

 

初めて、心療内科に行き、うつ状態だと診断され、すぐに会社を辞めました。 


辞めてもすぐには治ることはなく、「死にたい」と思う日々が続きました。

 

自分がこうなるまでは、「うつ」とは心が弱い人がなるものだと思っていました。「死にたい」と思う人の理解も出来なかったです。

 

自分が体験して初めて、その気持ちを知りました。

 

私は趣味の多い人間でしたが、「うつ」になると、何にも興味が持てず、時間がただ過ぎるだけです。
何もすることが出来ず、そんな自分を責める思考能力だけがあります。


自分で死ぬ事も出来ず、「誰か今すぐ殺してくれればいいのに」とずっと考えていました。

これが「うつ」の辛さだと理解しました。

 

有難いことに、私は家族や友人に恵まれ、周りの人の理解があったため、今も毎日のんびり過ごし、自分の心を癒やすことが出来ています。

 

こうなって初めて「人に頼ること」、「自分の弱みをさらけ出すこと」を知りました。

 

強がる人、何でも出来る人が、すごいわけではない。

そんな当たり前のことに、今更気づきました。

 

自分は弱くて、人から支えてもらえないと生きていけない。でも、その分自分も他の人を支えて生きていく。


出来ない事も多いけど、それを恥ずかしがることはないのだと、「うつ」になって初めて気づきました。

 

まだ、今でも人に嫌われたくなくて、怖くなることはあります。
相手の様子を伺って行動してしまうこともあります。

しかし、以前よりも回数は減りました。


相手の様子を伺っている時、「今自分の気持ちより、相手を優先しているな」と気づけるようになりました。


自分は自分のままでいいのだと、何でも出来る人間ではなくていいのだと、自分に言い聞かせて日々生きています。

 

こうなって良かったとは思いませんが、今こういったことに気づけたことは、感謝しています。
まだ、社会復帰は完全に出来ていませんが、自分の為に、自分のペースで生きていきたいと思います。